どうもこんにちは、EZOです。
先日の3日連続のパチンコ実践を終え
シコシコ動画編集をしておりますが、
本業が忙しくスケジュール通りに事が進まず
勝手に1人で焦っています。”遅れる”って怖いよね・・・
そんな今日は盆の時期にはピッタリの怖〜い話をしてみましょう。
の、前に・・・
EZOって何者?
YouTubeやTwitchで音楽作成、スト6を主としたゲーム、FXなどの投資関係の配信を行っています。
他にもパチンコ・パチスロの実践動画を配信していたり、
mondでもらった質問などに雑談配信で答えるなんてこともしています。
また、競馬予想をnoteで日曜メインレースのみ発信していたりもします。
反応してくれた方には可能な範囲でできるだけ応えてたいなと思っているので
気軽に見に来ていただけると嬉しいです。
発寒川
さて本題。
時は高校を卒業して華の大学・専門・社会人間もない頃の出来事。
私は札幌市にある発寒川(はっさむがわ)という所で
高校時代からしばしば友人と野宿をしていた。
恋に夢に音楽に、尽きない話を笑い話に変えて
燃やす薪木が無ければ教科書を燃やして寒さを凌しで
まさに青春していた。
高校卒業後も何かあればみんなが集まった。
そしてその日も女っ気の無い9人で発寒川の夜のひと時を楽しんでいた。
少ないお金をかき集めて買った安物のお肉は瞬く間に無くなり
しとしきり面白可笑しい話をし終わった後に
友達の1人が言い出した。
「肝試しいこーぜ」
手稲山
近所にはそれらしい心霊スポットは無く
みんなで話し合った結果手稲山(ていねやま)に行くことになった。
今はもう無くなっているが当時は有名な話で、
当時手稲山には大きくカーブする橋があり
橋が終わる直後に二手に分かれていて
片方が上に通ずる道、
もう片方は小さな滝に直結していた。
心霊スポットは滝の方の道で、
昔運転を誤って滝の方に突っ込んだ車がいて
その車がそのまま残っているという状態だった。
一緒に遊んでいた友達の2人が
高校卒業と同時に免許を取得していて
その日も車で発寒川に来ていたので
車2台の4人と5人の振り分けで向かう事になった。
私は5人側の車で、後部座席の真ん中に座っていた。
フロントガラス
時間は既に深夜1時を回っている。
現場に向かうにつれて
陽気なテンションが次第にシリアスな雰囲気になってきた。
私と同じく後部座席に座っていた友人(仮に田中とする)が
「めっちゃ怖くなってきた」
と怖気付く。
最初はみんな笑っていたが、
現場に着くと誰も笑っていなかった。
街灯が無い、空の明かりでギリギリわかる滝に着くと
暗闇の中で滝の音だけが鳴り響いていた。
田中は完全に怖気付き、車から出ることを断固拒否していたので
田中を残した4人ともう一つの車に乗っていた4人
計8人が車を降りて現場へ向かった。
滝への構造は車道が途中から舗装されていない獣道になっていて
その延長線に直結している様な形で滝壺があるという構造だった。
誰も明かりを持ってきていなかったので
携帯電話のライトを点けて恐る恐る歩を進めると
本当に滝壺に突っ込む様な形で車があった。
発見した時点で男8人は全員完全にビビっていた。
私ともう1人の友達が意を決して車の近くまで行くと
次第に車の詳細が見えてきた。
ボンネット部分はひしゃげていて
その影響で前側のドアは開けられそうにない。
事故の反動なのか後部座席の窓はどちらも割れていた。
経年劣化なのか所々に黒いサビの様な模様があったが
ボンネット以外は車としての形を留めていた。
みんながいれば怖くない精神で
私は後部座席のドアを開けると意外とすんなり空いた。
シートには割れたガラスが散乱しており
事件当時の様子をそのまま残していた。
逆サイドのドアも友達が開けて
両サイドから後部座席に乗り込んでみた。
私はその時車の中に入った事を凄く後悔した。
後部座席から前側を除くとフロントガラスが割れている事が確認できるのだが
そのフロントガラスは運転席、助手席とも人の頭から胸元あたりの形で割れていた。
そう、事故が起こった時に前に投げ出され
その形がそのまま残っていたのだ。
そして、フロントガラスには車の外側でも見た黒いサビの様な模様が散乱していたが
携帯電話のライトをかざすとそれはサビではない事が分かった。血だったのだ。
一気に現実感が増した私は恐怖に震え、すぐに車を脱出した。
同じく後部座席に乗った友達も完全に足がすくんでる。
すぐにこの場から逃げようとみんなに言おうとしたその時
「ねーもう帰ろうよ」
と後ろから声が聞こえた。
声の主は田中だ。車の中で待っているのが耐えきれなかった様で
車から出て私たちを迎えにきていた。
私達はすぐに元来た車に飛び乗り
手稲山を降り始めた。
山を降りるまでもう少しというところで
田中が再び声をあげた
「携帯電話がねぇ」
どうして?
田中が携帯電話を失くしたと言い出した。
車内で操作していたので持ってきているのは間違いない。
電話をかけて場所を確認しようとするも電波が届かず
誰も田中に電話をかける事ができなかった。
発寒川からここまで寄り道はしていない。
つまり、あの場所で落としたという事だった。
私達は全員戻りたくないという気持ちでいっぱいだったが
流石にそのままという訳にもいかず
山を降りきるまであと一歩というところで
渋々事故車のところまで戻って来た。
再び事故車のところまで戻ってきた私達は
全員で携帯電話を探すがどこにも落ちていない。
そもそも田中は車に待機しており、
私達を呼びに来た時もそんなに長い距離ではない。
なのに大の大人が9人がかりで探しても見つからないのだ。
携帯電話のライトのみじゃ探すのにも限度がある、
明日改めて探しに行こうという話になったその時
「ピリリリリ、ピリリリリ、ピリリリリ」
と着信音が鳴った。
全員息が止まり、こわばった顔を見合わせる。
田中と目が合うと、田中はゆっくりと頷いた。自分の携帯電話の着信音の様だ。
だがしかし誰も動けない、恐怖で固まってしまっている。
何故なら、電波が届かず電話がかけられないハズのエリアで鳴り響いた着信音は
田中が近寄りもしなかった、あの事故車から音が出ているのだった。
着信音は鳴り続けている。
先程唯一事故車に乗った私と友達の1人が
意を決して車の中を再度捜索すると更なる恐怖が2人を襲った。
携帯電話は誰も乗っていない、触れてさえいない運転席のペダル部分にあったのだ。
気持ち悪さがピークだったが、体をよじりなんとか電話を取った瞬間に
着信は切れてしまった。
私達は飛ぶ様な速さで手稲山を後にした。
あとがき
お話はここまで。いかがでしたか?
ちなみに、着信は非通知設定できていて、
田中は気持ち悪すぎて次の日機種変をしていました。
今でもたまに当時の話はしますが
やっぱり誰も分からないよね、という結論になります。
現代では肝試しとかはあまりしないかもしれませんが
シャレにならん状況になってしまうので
よく考えて行動しましょうね。
今日はここまで。